視覚聴覚二重障害の医療

厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患政策研究事業)
日本医療研究開発機構(AMED)(難治性疾患実用化研究事業)

厚生労働科学研究費補助金
(難治性疾患政策研究事業)
日本医療研究開発機構(AMED)
(難治性疾患実用化研究事業)
視覚聴覚二重障害の医療

先天性および若年性の視覚聴覚二重障害の原因となる難病の診療マニュアル(第1版)

言語聴覚士が対応する視覚聴覚二重障害の代表的疾患と
聴覚リハビリテーション

成人の視聴覚二重障害(盲ベース)について

  • (1)コミュニケーション方法

    1)接近すれば少し見える場合
    ①方法
    筆談:盲ろう者の見え方に応じて、大きさや太さを考慮した文字を紙に書いて伝達する方法。
    接近手話:盲ろう者の視界に入り接近して手話でコミュニケーションする方法。習得に時間がかかります。
    ②補聴手段
    補聴器、人工内耳を装用し、話者が盲ろう者の視界に入るようにし、盲ろう者が読話と補聴器や人工内耳を併用しながらことばを聞き取っていきます。

    2)接近しても見えない場合
    ①方法
    触覚を介したコミュニケーション手段を用いることが必要となります。
    手書き文字:盲ろう者の手のひらなどに仮名文字を一文ずつ書いていく方法。だれでもすぐに使用できるが、伝達に時間がかかります。
    触手話:盲ろう者が手話を触ってコミュニケーションする手段。
    点字筆記:点字を触って読み取る方法。
    指点字:点字をタイプライターに打つ際の指の組み合わせを、盲ろう者の指に打って伝達する方法。
    ②補聴手段
    補聴器も人工内耳も読話や表情などの視覚的な情報と併用できないので、聞き取れない場合は触覚情報と併用します。

    補聴器や人工内耳の聞こえは周囲の環境に依存します。周囲がうるさかったり、話者が離れていると聞こえが制限されます。聴取環境を改善するために、デジタル無線方式補聴援助システムを併用すると有効な場合があります。補聴器や人工内耳を用いて音声コミュニケーションがある程度可能となる場合もあります。しかし、視覚や難聴の程度によりそれらの効果はさまざまです。また、補聴器や人工内耳の故障や非装用時などの場合も考慮し、補聴器や人工内耳を装用していてもコミュニケーション手段は複数確保することが望ましいと思われます。

  • (2)対応の注意点
    コミュニケーションした内容が正確に伝わっていない場合があるので、最後に内容を確認することが重要と思われます。

文献

  • 中村公枝, 城間将江, 鈴木恵子編:標準言語聴覚障害学 聴覚障害学(第2版)藤田郁代監,医学書院;2015

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